ヘアデトックス(疎水化の決め手)

前回の続きです。(ヘアデトックス 疎水の重要性)

残ってしまう残留薬剤をどうしたらよいのか?

洗い流せば良いのでは??

しかしそう簡単にはいかないのです。

水洗やシャンプーだけでは、髪の中に入っているすべての残留薬剤を洗い流す
ことはできず、若干残ってしまう。。

では、どうしたらいいかというと、


重要なことは留薬剤の働きを止めれば良いということ。

これは、薬剤によって働きが違います。

 

1.残留 還元剤の働きを止める = 不活性化

還元剤は、チオール基(SH基)を持っていて、これが髪のS-S結合を切ってくれる(還元する)わけですが、この還元剤のチオール基が残っているといけないので、これの働きを止めます。

それを不活性化と言います。

つまり、チオール基を酸化させてS-S結合(ジスルフィド結合)にする。

そうすれば、還元剤としての働きはしなくなります。

還元剤を不活性化させるには、ヘマチンや銅クロロフィリンナトリウムなどの、ポルフィリン化合物を使うのが有効的です。

カーリング1液やパーマ1剤をつけてテストカールした後、水洗しますが、この水洗である程度の還元剤は洗い流される。

しかし、髪の中に残った若干の還元剤が悪さをしてしまうので、この微量の還元剤を不活性化させるわけです。

2.残留 アルカリ剤の働きを止める = 中和

アルカリ剤は、髪のpHをアルカリ性にして、髪を膨潤させます。アルカリ剤の働きを止めるには、中和 をします。

つまり、酸性の液剤を塗布してpHを調整することで、残留アルカリ剤が中和させます。

よく業界では「アルカリ除去」という言い方をしますが、正確には中和です。

3.残留 過酸化水素の働きを止める = 分解

最後の過酸化水素ですが、これは活性酸素を発生してその活性酸素がいろいろな役割をします。が、その活性酸素が悪さもしてしまう。

この過酸化水素の働きを止めるために分解 させる。すべてを活性酸素にして、その活性酸素も分解・不活化してしまうのです。

過酸化水素を分解させるには、ヘマチンや銅クロロフィリンナトリウムなどの、ポルフィリン化合物を使うのが有効的です。
水洗である程度の過酸化水素を除去した後、微量に残留する過酸化水素をこれらで分解させていきます。
それでも過酸化水素はごくごく微量残ってしまう。

そこで登場するのがルイボスエキスです。
ルイボスエキスは、このごくごく微量残った過酸化水素を時間をかけてじっくりと分解していく効果があるわけです。

この3つに効果的な薬剤、それは「へマヘマ」と「キトキト」です。
ヘマヘマには、還元剤や過酸化水素の働きを止める役割のある、
「ヘマチン・銅クロロフィリンナトリウム・ルイボス」が含まれています。

キトキトには、アルカリを効果的に中和させるために、3種類の酸が含まれています。「クエン酸・リンゴ酸・乳酸・」そしてキューティクルを補修するための、「ヒドロキシプロピルキトサン・ナノ化キトサン」も含まれています。

このようにskyspaでは還元剤やアルカリ剤、過酸化水素などの薬剤は、その役目が終わったら速やかに取り除くことを行っています。

ケミカル施術を行う上で、どんな髪にも必要な処理。

それが、ヘアデトックスです。

そしてこれらが髪の疎水化の決め手になるのです。

 

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