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話題の「酸・熱」酸性トリートメントのグリオキシル酸。
しかしなんでも良いところばかりではない。
特に臭いに関しては人それぞれ感じ方が違うわけです。

例えば、油の残留する臭いもあります。
油の臭いは、油脂の成分の脂肪酸によるものです。
脂肪が分解して脂肪酸になりますが、これ炭素の数でほぼ決まります。
炭素数が7以下の短鎖脂肪酸だと低分子のため揮発して臭うわけです。
また酸化すると臭いやすくなります。
ちなみにシリコーンの上に油脂が乗ると、酸化しやすいので臭います。
そして温度にも大きく影響を受けます。
特に不飽和脂肪酸の場合は、酸化による劣化が激しいので臭いやすくなります。（グルオキシルは飽和脂肪酸）
室温そして加熱を伴う場合の加熱時間、加熱温度で差が出ます。
例えば、アイロンで加熱した場合は過酸化物は生成するけど、高温のためにアッという間に分解します。
そして一番の影響はその水分量です。
髪は乾燥すると水分量は少なくなるので油脂と空気の接触面が大きいんで酸化しやすいのです。
アミノ酸の自動酸化の場合、
グルオキシル酸は、CHO－COOHＲ－ＣＯＯＨ＋ＣＯ2＋ＮＨ3なので、
3価のＦeと過酸化で炭素数が1個減り脂肪酸になり臭うのです。

ゆえに、どれだけ高温で一気に分解させれるかです。
消臭にはポリフェノールが良いというのを聞いたことがあります。
ポリフェノールはその多くのフェノール性の水酸基により、強く水素結合能を持ちます。
臭いの吸着作用が強くあるわけです。

 

 

 

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